参考記事: 古典ギリシャ語の数詞
| ギリシャ 数字 | 基数詞 | |
| 1 | αʹ | εἷς 〔hēs〕 [ヘ~ス](男性) μία 〔mia〕 [ミア](女性) ἕν 〔hen〕 [ヘン](中性) |
| 2 | βʹ | δύο 〔dyo〕 [デュオ] |
| 3 | γʹ | τρεῖς 〔trēs〕 [トレ~ス](男女性) τρία 〔tria〕 [トリア](中性) |
| 4 | δʹ | τέτταρες 〔tettares〕 [テッタレス](男女性) τέτταρα 〔tettara〕 [テッタラ](中性) |
| 5 | εʹ | πέντε 〔pente〕 [ペンテ] |
| 6 | Ϛʹ | ἕξ 〔hex〕 [ヘクス] |
| 7 | ζʹ | ἑπτά 〔hepta〕 [ヘプタ] |
| 8 | ηʹ | ὀκτώ 〔oktô〕 [オクトー] |
| 9 | θʹ | ἐννέα 〔ennea〕 [エンネア] |
| 10 | ιʹ | δέκα 〔deka〕 [デカ] |
| 11 | ιαʹ | ἕνδεκα 〔hendeka〕 [ヘンデカ] |
| 12 | ιβʹ | δώδεκα 〔dôdeka〕 [ドーデカ] |
| 13 | ιγʹ | τρεῖς καὶ δέκα 〔trēs kai deka〕 [トレ~ス・カイ・デカ] または τρεισκαίδεκα 〔trēskaideka〕 [トレ~スカイデカ] |
| 14 | ιδʹ | τέτταρες καὶ δέκα 〔tettares kai deka〕 [テッタレス・カイ・デカ] または τετταρεσκαίδεκα 〔tettareskaideka〕 [テッタレスカイデカ] |
| 15 | ιεʹ | πεντεκαίδεκα 〔pentekaideka〕 [ペンテカイデカ] |
| 16 | ιϚʹ | ἑκκαίδεκα 〔hekkaideka〕 [ヘッカイデカ] |
| 17 | ιζʹ | ἑπτακαίδεκα 〔heptakaideka〕 [ヘプタカイデカ] |
| 18 | ιηʹ | ὀκτωκαίδεκα 〔oktôkaideka〕 [オクトーカイデカ] または δυοῖν δέοντες εἴκοσι(ν) 〔dyoin deontes ēkosi(n)〕 [デュオイン・デオンテス・エ~コスィ(ン)] |
| 19 | ιθʹ | ἐννεακαίδεκα 〔enneakaideka〕 [エンネアカイデカ] または ἑνὸς δέοντες εἴκοσι(ν) 〔henos deontes ēkosi(n)〕 [ヘノス・デオンテス・エ~コスィ(ン)] |
| 20 | κʹ | εἴκοσι(ν) 〔ēkosi(n)〕 [エ~コスィ(ン)] |
| 21 | καʹ | εἷς καὶ εἴκοσι(ν) 〔hēs kai ēkosi(n)〕 [ヘ~ス・カイ・エ~コスィ(ン)] または εἴκοσι καὶ εἷς 〔ēkosi kai hēs〕 [エ~コスィ・カイ・ヘ~ス] または εἴκοσιν εἷς 〔ēkosin hēs〕 [エ~コスィン・ヘ~ス] |
| 30 | λʹ | τριάκοντα 〔triâkonta〕 [トリアーコンタ] |
| 40 | μʹ | τετταράκοντα 〔tettarakonta〕 [テッタラコンタ] |
| 50 | νʹ | πεντήκοντα 〔pentêkonta〕 [ペンテーコンタ] |
| 60 | ξʹ | ἑξήκοντα 〔hexêkonta〕 [ヘクセーコンタ] |
| 70 | οʹ | ἑβδομήκοντα 〔hebdomêkonta〕 [ヘブドメーコンタ] |
| 80 | πʹ | ὀγδοήκοντα 〔ogdoêkonta〕 [オグドエーコンタ] |
| 90 | Ϙʹ | ἐνενήκοντα 〔enenêkonta〕 [エネネーコンタ] |
| 100 | ρʹ | ἑκατόν 〔hekaton〕 [ヘカトン] |
| 200 | σʹ | διακόσιοι 〔diâkosioi〕 [ディアーコスィオイ](男性) διακόσιαι 〔diâkosiai〕 [ディアーコスィアイ](女性) διακόσια 〔diâkosia〕 [ディアーコスィア](中性) |
| 300 | τʹ | τριακόσιοι, -αι, -α 〔triâkosioi, -ai, -a〕 [トリアーコスィオイ、-アイ、-ア] |
| 400 | υʹ | τετρακόσιοι, -αι, -α 〔tetrakosioi, -ai, -a〕 [テトラコスィオイ、-アイ、-ア] |
| 500 | φʹ | πεντακόσιοι, -αι, -α 〔pentakosioi, -ai, -a〕 [ペンタコスィオイ、-アイ、-ア] |
| 600 | χʹ | ἑξακόσιοι, -αι, -α 〔hexakosioi, -ai, -a〕 [ヘクサコスィオイ、-アイ、-ア] |
| 700 | ψʹ | ἑπτακόσιοι, -αι, -α 〔heptakosioi, -ai, -a〕 [ヘプタコスィオイ、-アイ、-ア] |
| 800 | ωʹ | ὀκτακόσιοι, -αι, -α 〔oktakosioi, -ai, -a〕 [オクタコスィオイ、-アイ、-ア] |
| 900 | Ϡʹ | ἐνακόσιοι, -αι, -α 〔enakosioi, -ai, -a〕 [エナコスィオイ、-アイ、-ア] |
| 1000 | ͵α | χίλιοι, -αι, -α 〔khîlioi, -ai, -a〕 [キーリオイ、-アイ、-ア] |
| 2000 | ͵β | δισχίλιοι, -αι, -α 〔diskhîlioi, -ai, -a〕 [ディスキーリオイ、-アイ、-ア] |
| 3000 | ͵γ | τρισχίλιοι, -αι, -α 〔triskhîlioi, -ai, -a〕 [トリスキーリオイ、-アイ、-ア] |
| 4000 | ͵δ | τετρακισχίλιοι, -αι, -α 〔tetrakiskhîlioi, -ai, -a〕 [テトラキスキーリオイ、-アイ、-ア] |
| 5000 | ͵ε | πεντακισχίλιοι, -αι, -α 〔pentakiskhîlioi, -ai, -a〕 [ペンタキスキーリオイ、-アイ、-ア] |
| 6000 | ͵Ϛ | ἑξακισχίλιοι, -αι, -α 〔hexakiskhîlioi, -ai, -a〕 [ヘクサキスキーリオイ、-アイ、-ア] |
| 7000 | ͵ζ | ἑπτακισχίλιοι, -αι, -α 〔heptakiskhîlioi, -ai, -a〕 [ヘプタキスキーリオイ、-アイ、-ア] |
| 8000 | ͵η | ὀκτακισχίλιοι, -αι, -α 〔oktakiskhîlioi, -ai, -a〕 [オクタキスキーリオイ、-アイ、-ア] |
| 9000 | ͵θ | ἐνακισχίλιοι, -αι, -α 〔enakiskhîlioi, -ai, -a〕 [エナキスキーリオイ、-アイ、-ア] |
| 1 0000 | ͵ι | μύριοι, -αι, -α 〔mŷrioi, -ai, -a〕 [ミューリオイ、-アイ、-ア] |
| 2 0000 | ͵κ | δισμύριοι, -αι, -α 〔dizmŷrioi, -ai, -a〕 [ディズミューリオイ、-アイ、-ア] または δύο μυριάδες 〔dyo mŷriades〕 [デュオ・ミューリアデス] |
| 3 0000 | ͵λ | τρισμύριοι, -αι, -α 〔trizmŷrioi, -ai, -a〕 [トリズミューリオイ、-アイ、-ア] または τρεῖς μυριάδες 〔trēs mŷriades〕 [トレ~ス・ミューリアデス] |
| 4 0000 | ͵μ | τετρακισμύριοι, -αι, -α 〔tetrakizmŷrioi, -ai, -a〕 [テトラキズミューリオイ、-アイ、-ア] または τέτταρες μυριάδες 〔tettares mŷriades〕 [テッタレス・ミューリアデス] |
| 5 0000 | ͵ν | πεντακισμύριοι, -αι, -α 〔pentakizmŷrioi, -ai, -a〕 [ペンタキズミューリオイ、-アイ、-ア] または πέντε μυριάδες 〔pente mŷriades〕 [ペンテ・ミューリアデス] |
| 6 0000 | ͵ξ | ἑξακισμύριοι, -αι, -α 〔hexakizmŷrioi, -ai, -a〕 [ヘクサキズミューリオイ、-アイ、-ア] または ἓξ μυριάδες 〔hex mŷriades〕 [ヘクス・ミューリアデス] |
| 7 0000 | ͵ο | ἑπτακισμύριοι, -αι, -α 〔heptakizmŷrioi, -ai, -a〕 [ヘプタキズミューリオイ、-アイ、-ア] または ἑπτὰ μυριάδες 〔hepta mŷriades〕 [ヘプタ・ミューリアデス] |
| 8 0000 | ͵π | ὀκτακισμύριοι, -αι, -α 〔oktakizmŷrioi, -ai, -a〕 [オクタキズミューリオイ、-アイ、-ア] または ὀκτὼ μυριάδες 〔oktô mŷriades〕 [オクトー・ミューリアデス] |
| 9 0000 | ͵Ϙ | ἐνακισμύριοι, -αι, -α 〔enakizmŷrioi, -ai, -a〕 [エナキズミューリオイ、-アイ、-ア] または ἐννέα μυριάδες 〔ennea mŷriades〕 [エンネア・ミューリアデス] |
| 10 0000 | ͵ρ | δεκακισμύριοι, -αι, -α 〔dekakizmŷrioi, -ai, -a〕 [デカキズミューリオイ、-アイ、-ア] または δέκα μυριάδες 〔deka mŷriades〕 [デカ・ミューリアデス] |
1~4と、200以上の数詞は形容詞としての変化をします。つまり、性と格にしたがって語尾がかわります。表にあげたのはすべて主格のかたちです。21~24、101~104とかも、1~4のところだけ変化します。1万1111なら、1万と1千だけ変化して、100と11は変化しません。
13は、3のところが変化します。ひとつの単語としてつづけてかくばあいも、3の部分だけが変化して、中性形は「τριακαίδεκα〔triakaideka〕[トリアカイデカ]」になります。
14は、3つの単語としてわけてかいてあるばあいは、4のところが変化しますが、ひとつの単語としてつづけてかいてあるばあいは、15とか16とかとおなじように変化しません。
18、19とかの8、9でおわる数は、表にもあげたように、「δυοῖν δέοντες εἴκοσι(ν)」(2たりない20)、「ἑνὸς δέοντες εἴκοσι(ν)」(1たりない20)というようにひき算でいうこともおおく、これには「εἴκοσιν ἑνὸς δέοντες」とかの語順もあります。「δέοντες」は性と格にしたがって変化します。また、「ἑνὸς」は女性名詞につくときは女性形の「μιᾶς〔miâs〕[ミアース]」になります。
21のところにあげた3つのいいかたのように、数詞をかさねるばあい、位のちいさいほうからならべるときは、かならず「καὶ〔kai〕[カイ]」(英語の「and」)でつなぎます。位のおおきいほうからならべるときは、「καὶ」はあってもなくてもかまいません。
200以上の数詞は、表にあげたのは複数形ですが、集合名詞につくばあいは単数形のこともあります。
万以上の数は、表にもあるように、「μυριάς〔mŷrias〕[ミューリアス]」(万)という女性名詞の複数形「μυριάδες〔mŷriades〕[ミューリアデス]」をつかっていうこともできます(千の位の数でもそういういいかたがないことはありません)。
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[ギリシャ語]
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コメント
はじめまして。
すごいサイトだなと思って学ばせて頂いています。
現在、他言語が混在するカリブの、地中海をも意識した本を読んでいますが、以下の数字が上記のものとも違うのがどういう関係から来るのか、教えを乞いたいと思います。
語尾変化なのか、ギリシャ語のローマ字読みからくるのか、もしお分かりなら教えていただけませんか?
Ayis! Do-o! Trayis! Tetra! Pente! Ex!
基本は英語ですので、a one, a two, a three, four, five, six という言葉で繰り返されているのですが、もう一つつかめません。
ボートの乗組員が号令をかけあって、オールを漕ぐ場面です。
不躾な質問ですが、宜しくお願いします。
投稿 谷口睦枝 | 2008.03.27 10:43
はなしの場面は現代なのでしょうか。そうだとしたら、現代ギリシャ語でもおかしくないのですが、この数詞は古典ギリシャ語ですね。これは古典ギリシャ語の数詞を英語式のつづりでかいたものです。
「Ayis」は「エイス」。古典ギリシャ語の1は、つづりをうつすローマ字がきなら「heis/ヘイス」です。ただしギリシャ語では最初の「h」は文字ではあらわされなくて、記号であらわされます。時代がくだると「h」の音はなくなるのですが、そのころには母音もかわって「イース」という発音になっています。著者はそのあたりのことをかんがえているのか、ただ「h」を無視しただけなのかわかりませんが、とにかく「eis」のつもりで「Ayis」とかいているようです。
「Do-o」は「ドゥーオウ」。古典ギリシャ語の2は「dyo/デュオ」ですが、「duo/ドゥオ」とよむ流儀もあることはあります。ここではそのつもりで「Do-o」とかいているのでしょう。
「Trayis」は「トレイス」。これは1の説明とおなじことで、3はつづりをうつすなら「treis/トレイス」なので、それをこのようにかいています。
「Tetra」は「テトラ」ですが、このかたちは「tetrapod」のように複合語にだけつかわれるもので、単独の数詞としてはまちがいです。
「Pente」は英語よみとしては「ペンテイ」になるとおもいますが、つづりとしてはとくに問題はありません。英語にはみじかい[e]でおわる音節はないので、こういう発音になってしまいます。
「Ex」は「エクス」で、1とおなじように「h」がありません。
投稿 yumiya | 2008.03.27 21:09
3月27日に古典ギリシア語の英語つづりでAyis, Do-o....などの数詞について質問した谷口睦枝です。3/16投稿のあつぼーしさん同様、質問した同日に応えていただけていることに現在まで気づきませんでした。
今回やりかけだった原稿をしあげる必要があり、再びネットサーフィンしているときに、ご丁寧なyumiyaさんの応答をキャッチできました。
おっしゃる通り、これは『オデッセイ』の現代カリブ・ヴァージョンで、ところどころに古典からの引用もある文章です。ラテン語だったり、古典ギリシア語の英語つづりだったり……
すごいサイトだと思いますが、プロフィールを見ても、どなたか分かりませんね。構わなければ教えていただきたいような。
投稿 谷口睦枝 | 2008.04.30 00:50