「デヴァチャン」のカタカナがき
「デヴァチャン」(Devachan)ってことばは現代神知学の用語で、いわゆる天国のことをさしてる。幽界とかアストラル界とかいわれるところより上の領域をさすことばで、初期の現代神知学の本だと、語源の説明に混乱がある。deva- のとこがサンスクリット語の देव deva [デーヴァ](神)だっておもったからだろう。
あたらしめの本にはちゃんとした説明があるけど、このことばのもとはチベット語の「デワチェン」(bde ba can。右の画像はチベット文字のつづり)で、極楽浄土のことだ。漢文のお経で「極楽」って訳されたサンスクリット語の सुखावती sukhāvatī [スカーヴァティー](よろこびにみちたところ、たのしいところ、幸福なところ)をチベット語に直訳したのがこの「デワチェン」だ。
ってことで、Devachan の ch は英語式のつづりなんだから、このつづりのまんま英語以外の文章のなかにでてきたばあいに、そのことばのよみかたにしちゃうのはおかしいだろう。
ドイツ語から訳した本で、「デヴァハン」ってかいてあるのをみたことがある。たしかに ch をドイツ語式によめばそんな感じになる。でもチャクラ(Chakra)のほうはドイツ語式に「ヒャクラ」とはしてないんだよな。ドイツ語の文章にでてくるときは、ドイツ語式に Dewatschan とでもつづればこんなことにはならなかったんだろうけど。それか、もしかしてドイツ語圏だと「デヴァハン」みたいにいってるとか?
そういえば、ちょっとふるい本で「デヴァカン」ってかいてあるのもあったっけ。翻訳じゃなかったけど。
それから、日本語としては「ヴ」はつかわないほうがいいとおもうから(→「「ヴ」のつかいかた」)、「デバチャン」か「デワチャン」ってかくほうがいいんじゃないかな。
神知学:神智学。
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2004.10.01 kakikomi; 2009.03.10 kakinaosi
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