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ソーセージと双生児と早生児

こどものころ「双生児[そーせーじ]」ってことばをきいて、「なんで、ソーセージ?」っておもったけど、こんなたべものみたいなことばをつかう必要があるのかな。なんで「ふたご」じゃいけないんだろ。「ふたご」はちゃんとしたことばじゃないわけ? まさかそんなことないよねえ。まあ、ソーセージのことを「腸づめ」ともいうから、こっちのほうをいいかえることもできるけど、ソーセージのほうがよくつかわれることばだとおもうし、そもそも「ふたご」をつかわないで「双生児」っていう意味がわかんない。

それに、「そーせーじ」っていえば「早生児」なんてのまである。アクセントもおんなじだ。これは「早産児[そうざんじ]」とも「月たらず」ともいうから、そっちをつかえばいい。やまとことばによくあるみたいに「月たらず」はちょっと意味がひろくて、「早産」の意味も「早産児」の意味もある。はっきり「早産児」って意味にしたいときは「月たらずの子」っていうんだとおもうけど、とにかく、「早生児」なんてことばもつかう必要はないとおもう。

どうして、こう、みた目の漢字ばっかりに気をとられて、発音がかさなることは気にかけないんだろ。こういうことをいうと、はなしことばと かきことばの区別がわかってないとか、もっともらしいことをいうひともいるみたいだけど、かきことばだって声にだしてよむこともあるし、それをきくこともあるんだから、漢字をみて区別できればそれでいいってことにはなんないだろう。それに、かきことばってことでわりきっちゃうこともできないはずだ。ここにあげた単語もそうだけど、かきことばとしてつくられた単語も、目でよむときだけじゃなくて、しゃべってるなかでもつかわれることがある。そういうとき、もともと発音がちがってりゃとくに問題はおこんないけど、漢字にたよりっきりのことばだとそうはいかない。ことばの基本はかきことばじゃないんだから、おもにかきことばでつかうような単語でも、発音の面に気をくばらないなんていうのはどうかとおもう。

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2004.11.25 kakikomi

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