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「サイ」能力

映画だったかテレビ・ドラマだったかで、「さいのうりょく」ってことばをきいて、一瞬なんだかわからなくて、「再能力」かともおもった(「才能力」なんてこともありえるかも)。ストーリーから、超能力とかの「サイ」のことだってちょっとしてわかったけど、でも、「サイ能力」っていうのはわかりにくくないか?

外来語だと、いままである日本語の単語と衝突することはすくないけど、こういうふうにみじかいことばだとそれもありえるんだな。このばあいも、「サイ」なんていったら、こういうよみの漢字はたくさんあるし、カタカナでかいてあるにしても、動物のサイもある。もちろん文脈ってものがあるから超能力の「サイ」と動物のサイはまちがえないだろうけど、ことばじたいの発音がちがってて、文脈にたよらなくてもわかるほうがいいとおもう。

この「サイ」は psi で、ギリシャ文字 Ψ の名まえだ。古代には「プセー(プセイ)」だったけど、そのあと「プスィー」になった。これを英語よみすると「サイ」とか「プサイ」になる。でも「プスィー」ってよまないこともないらしい(ギリシャ語の文字と発音:Ψ ψ」「ギリシャ文字の名まえ(古典ギリシャ語・現代ギリシャ語・英語・ドイツ語・フランス語・イタリア語)」)。「サイコ(psycho)」とか「サイキック(psychic)」とかそんなことばのかしら文字だから、超能力とか超常現象に関係するもののことを「サイ」なんていってるみたいだ。ただし、かしら文字の名まえじゃなくて、もともとは psy- なのかもしれない。

英語じゃないものを英語よみするのはどうかとおもうから、これも英語よみなんてやめてほしいんだけど、英語よみをつかうにしても、「サイ」だとほかのことばと音がかさなるから、「プサイ」のほうにしてほしかったな。

よみがおんなじっていえば、「サイコ」だって「最古」があるか。それに「サイキック」も「再キック」とか…。「サイキ(psyche)」だって「再起」とか「才気」とか。う~ん……

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2005.02.06 kakikomi; 2009.12.03 kakinaosi

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