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木札百人一首

koreyaこの画像は百人一首のとり札で、「しるもしらぬも逢阪の関」。紙じゃなくて木の札になってる。

なん年かまえ、テレビのニュースで、この木札[きふだ]の百人一首のことをしった。北海道独特のもので、しもの句だけをよんで、三人ひと組で対戦するらしい。この画像みたいに、とり札の文字が活字じゃなくて、変体がなもまじった筆文字だったから(いまの製品としては印刷だけど)、すごくほしくなった。新聞にものってたことがあって、ちかくのオモチャ屋に注文したんだけど、いくらまってもはいってこなかったから、あきらめてキャンセルした。それが、このまえ、ネットでしらべりゃかえるとこがわかるんじゃないかとおもって検索してみたら、やっぱり、いくつかみつかった。で、さっそく注文して、ようやく待望の木札百人一首が手にはいった。

ひととおりよんでみたら、おもしろいことがいくつかみつかった。まず目だつのが、「ひ」のはずなのに「へ」になってるのがあること。

花ぞむかしの香に匂ける
けふ九重に匂ぬるかな
さしもしらしな燃るおも
ながくもかなとおもけるかな

それから、

かたくまでの月を見しかな

っていうのがあるけど、これはふつうは「かたく」。
あと、まちがったかたちでおぼえてることもある歌を、そのまちがったかたちのまんまかいてるのもある。

有明の月をまちいるかな
人しれすこそおもひ染めし

ただしくはそれぞれ「まちいでつる」、「染めし」(濁音じゃない)。最後の「が」については、濁音だっていう説が近世には有力だったらしくて、それ以来このかたちでつたわってたんだろう。

こういうのはみんな、ある時期の伝承をのこしてるんだろう。ただし、どれもよみ札のほうは一般的な「ただしい」かたちのになってた。

2005.02.14 kakikomi

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