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光合成:「こうごうせい」か「ひかりごうせい」か

「光合成」ってことばは学校でならってしってるひとがおおいだろう。たいてい「こうごうせい」ってよんでるとおもうけど、教育テレビの番組で講師が「ひかりごうせい」っていってたことがあったから、ちょっとしらべてみたら、辞書には「こうごうせい」と「ひかりごうせい」の両方がのってた。「ひかりごうせい」ってよみもちゃんとあったんだ。

このふたつをくらべると、「ひかりごうせい」のほうがことばそのものから意味がとりやすくてずっといいとおもう。字をみればなんてことないけど、「コーゴーセー」って音だけだと、「コーゴー・セー」ってきれてる感じがしないでもないし(「ナントカ性」みたいに)、なんか意味不明。「ひかり・ごうせい」なら「ひかり」も「ごうせい」もふつうのことばだし、こまかい具体的なイメージとまではいかなくても、なんか実感があることばになるとおもう。

「光」+「音よみの熟語」っていうくみあわせはけっこうほかにもあって、ちょっとあげてみると、「光増減作用」「光還元」「光重合」「光触媒」「光因子」「光通信」…。こういうのは全部「ひかりナントカ」ってよんでる。ってことは「光合成」ももともと「ひかりごうせい」だったのに、漢字でかいてあるもんだから全部音よみになっちゃって、学校教育で「コーゴーセー」がひろまっちゃったってことだったりして。でも、まあ、「光通信」とかとはつかわれだした時期がちがうから、そういうもんでもないかな。

そういえば、ずっとまえ、『日本人の脳』っていう本が話題をあつめたとき、「右脳」「左脳」ってことばがひろまりはじめたけど、そのときはたしか「みぎ脳」「ひだり脳」っておぼえた。でも、最近は「う脳」「さ脳」っていってるのをよくきくんだよな。「みぎ脳」「ひだり脳」のほうがずっといいとおもうんだけど。「脳」が音よみだからって全部音よみにしなくたっていいだろうに。

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2005.04.15 kakikomi

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