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ことばの「進化」?(ジャポニカロゴス)

こないだの日曜日に放送した「タモリのジャポニカロゴス」で、いわゆるズーズー弁が「進化」したかたちだとかいってたけど、ことばに関して「進化」っていうのは一体なんなんだ?

英語のことを、ヨーロッパのなかでいちばん「進化」したことばだっていうことがあるけど、これだってそうだ。語尾がすりきれて、語形変化がすくなくなったのを「進化」っていってるみたいだけど、あえていうなら「退化」じゃないの?

「進化」っていうのは、いきものの進化になぞらえたいいかたなんだろうけど、どうもいきもののばあいとは逆のことをいってる感じがする。いきもののほうは「進化」するとつくりが複雑になるけど、ことばのほうは単純になるってわけだ。でも、これを「進化」なんていう必要があるのかな。

すくなくとも、音声の面で現代はむかしよりことばの感覚がおとろえてるとおもう。散文が主流になって、韻文がふるわない。詩が耳できくより目でよむものになってる。もっとも、方言にはこのことはあてはまらないかもしれない。方言にはちゃんとしたことばの感覚がけっこうのこってるだろう。

2005.04.08 kakikomi

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コメント

 生き物の場合も「進化」と「退化」という場合は、捉え方の違いだと思います。
 例えば馬の場合、指の数が1本になって速く走れるようになったので通常は「進化」と言いますが、物をつかむ能力としては「退化」していると言えます。

 変化してきたモノに対し、時系列上新しいモノは広義の「進化」と称し、「広義の進化」には、「狭義の進化」と「退化」が含まれる、ということではないでしょうか。

投稿: じん | 2005.04.12 18:24

なるほど……。ただ、あたらしいものの変化についてひろい意味の「進化」というとなると、なんで「進化」ということばをつかわなければならないのか疑問におもってしまいます。

それと、ことばに関して「進化」というのは、どうしてもサルまねのような気がします。というのは、たとえば言語学は人文学のなかでいちばん科学的だといばっているらしいのですが、けっきょく人文学も社会“科学”もみんな自然科学のサルまねをしたがっているようにおもうからです。だから「進化」なんてことをいいたがるのではないでしょうか。

投稿: ゆみや | 2005.04.13 00:00

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