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3つの「じてん」

「じてん」っていうと、いくつかあるけど、まぎらわしいのが「事典」と「辞典」と「字典」だろう(「時点」はアクセントがちがうし、「自転」は「する」がつくからとりあえずべつとして)。「科学」と「化学」を区別して「化学」のほうを「ばけがく」っていったり、「私立」と「市立」を区別して「わたくしりつ」と「いちりつ」っていったりするみたいに、この3つを区別するのにもにたようなことをしてる。「事典」は「ことてん」、「辞典」は「ことばてん」、「字典」は「もじてん」。もちろんこれもわるくはないけど、「いちりつ」ほどつかわれてはいないとおもう。

こういういいかたをしなくても、この3つの区別としては、もとからあることばで区別することもできるだろう。「事典」についてはそのまんま「じてん」にして、「辞典」は「じしょ(辞書)」っていえばいい。じっさい、「辞典」をひくときはたいてい「じしょ」をひくっていってるとおもう(本のタイトルとしては『英和辞典』みたいになってるのが問題だけど…)。それから「字典」は「じびき(字引)」。ただし、この「じびき」の役わりはふつう国語辞典か漢和辞典がはたしてるわけで、こういうのは「じしょ」っていえばいいんだから、いまさら「字典」でも「じびき」でもないだろうとはおもう。それにしても、国語辞典なんかをひく目的がこの「字典」とか「じびき」ってことばによくあらわれてる。ようするに漢字をしらべるために「じしょ」をひくわけで、ことばをしらべるってことじゃないわけだ。日本語がかかえてるものがこんなとこにも…。まあ、英語みたいなひどいつづりのことばも、かくときはやっぱり「じしょ」でつづりだけしらべるってことがあるんだろうけど。

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2005.04.06 kakikomi

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