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イギリス英語の母音

イギリス人の発音をきいてると、なんか「イー」を「エイ」みたいに発音してる。「アイ・セイ」っていうから I say かとおもったら I see だったり。ベッカム夫妻がTBCのコマーシャルにでてたけど、あれでも「テイ・ベイ・セイ」みたいにいってたっけ。

さらにこれが「イー」だけにとどまらない。「イー」を「エイ」っていうんなら、もともとの「エイ」といっしょになっちゃうっておもうけど、「エイ」のほうは「アイ」みたいに発音する。それから、「アイ」は「オイ」みたいになる。ひとつずれると、ほかのも全部ずれちゃうみたいで、これってむか~しにもあったことだな。

どうも、これは「河口域英語(Estuary English)」っていわれてる変種の発音で、いまではどんどんひろまって、あたらしい標準英語なんてこともいわれはじめてる。イギリスの標準英語っていうのは RP (Received Pronunciation)で、Queen's English とか King's English とかいわれることもあるけど、「河口域英語」は RP と Cockney (ロンドン弁)の中間ってはなしだ。

15世紀をさかいに英語の母音はおおきく変化したけど、またまたにたようなことがおこってるのかも? イギリス英語の特徴として、アメリカ英語なら[oʊ]って発音するながい o (open の o とか)を[əʊ]って発音するのがあるけど、これはもうずいぶんまえからのことで、おおきな変化はこのあたりからはじまってたのかな。ほかにも man とかの a は、「エ」みたいな「ア」([æ])だったけど、いまもアメリカ英語のほうはほとんど二重母音って感じで「エア」みたいにいうのに、イギリスの発音は、すこし口をひらいた ちょっとながめのただの「ア」になってる。

もともと母音はかわりやすいものだけど、ちょっとおおげさにいうと、自分がいきてるうちにこういう変化がみられるっていうのは、なかなかおもしろい。

2005.04.21 kakikomi

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