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ネコとライオンの習性

まえに、古代ギリシャ語でネコのことを αἴλουροςǎiluːros アイルーロス]とか αἰέλουρος [aijéluːros アイエルーロス]っていうってことをかいたけど(ギリシャ語のネコ」)、ふつうまず古典ギリシャ語としてならうアッティカ方言(アッティカ地方はアテネを中心とする地域)だと「アイルーロス」で、「アイエルーロス」のほうはイオーニアー方言だ(イオーニアーはいまのトルコの西海岸のあたり)。

このイオーニアー方言の代表的な作品として、ヘーロドトスの『歴史』がある。この作品にはエジプトのはなしがでてくるし、イエネコはエジプト起源ってことだから、当然この「アイエルーロス」って単語も登場する。で、ネコがでてくるところ(2.66)をみてみると、テレビでみたライオンの習性とよくにたことがかいてあった。

ライオンは、1匹のオスを中心になん匹かのメスとこどもがあつまって群れをつくってるけど、もともといたオスをおいだしてあたらしいオスが群れにはいってくると、そのオスがまえのオスのこどもをみんなころしちゃうっていう習性がある。子そだてをしてるあいだメスはこどもをうめる状態にならないもんだから、あたらしいオスが自分の子孫をつくるためにそういうことをするらしい。ころすだけでたべるわけじゃない。

ネコのばあいは群れをつくってるわけじゃないからちょっと事情がちがうけど、ヘーロドトスがにたようなことをかいてる。それによると、ネコのメスはこどもをうむとオスにちかよらなくなる。だから、オスはメスと交尾しようとおもって、メスから子ネコをうばってころしちゃう。こうすると、メスはまたこどもをほしがってオスにちかよってくる。これも、ころすだけでたべるわけじゃないってかいてある。

ネコについてこんなことはこれをよむまでしらなかったし、ライオンのことをしらなきゃ信じられないとこだったけど、おんなじネコ科の動物として多分ほんとなんだろう。いまのイエネコにもこういう習性はのこってるのかな。

ネコ:猫、ねこ。 イオーニアー:イオニア。 ヘーロドトス:ヘロドトス。

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2005.05.22 kakikomi; 2010.09.12 kakinaosi

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