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滝沢秀明は漢字があんまりよめないとか…

大河ドラマ「義経」の主役、滝沢秀明が、台本の漢字がよめなくて……、とかいう「週刊文春」の記事があった。おんなじジャニーズ事務所の先輩がやった「新選組」のときにもこんなはなしがあったから、やっぱりまたかって感じだけど、それはともかくとして、時代劇だからことばがむずかしいし、漢字のよみかたにしてもいまとはちがうのがいろいろある。でも、ふつうの漢字もよめないとか…。なんでも「戦場」を「せんば」ってよんだとかで、このはなしをきいたら、それは「せんじょう」だろっていいたくなるとこだけど、時代劇だから、じつは「いくさば」だ。

こんなはなしをきくと、アイドルはこれだから…なんて、ふと自分のなかの世間が顔をだしてくる。漢字がよめないと、よめないほうがわるいって感覚だ。でも、よくかんがえたらはなしは逆だろう。もともと漢字がなければ、こんなことはおこらない。よめないのは滝沢秀明のせいじゃなくて、日本語のかきかたのせいだ。

「戦場」を「せんば」ってよむのはふつうのよみかたじゃないけど、これだってムリはないとおもう。「現場」は「げんじょう」とも「げんば」ともよむじゃないか。「戦場」を「いくさば」ってよませたけりゃ、「戦さ場」とか「いくさ場」とでもかけばいい。まあ、これでも「いくさじょう」ってよむかもしれないけど。それにむかしは「いくさば」は「軍場」ってかくのがふつうだったはず。それが台本に「戦場」ってかいてあるんだとすると、かいたひとのほうが問題だったりして。ただそれにしても、いま「軍場」を「いくさば」ってよませるのはそもそもムリなはなしだ。だから「戦場」ってかいたのかな。それか、原作でそういうふうになってるとか? そもそもいまの時代物の小説だとこうかくことになってるのかな。

でも、もともと「せんじょう」と「いくさば」はことばとしてはちがうんだから、おんなじ文字でかくのがおかしい。こういうことはほかにもたくさんある。「せんじょう」と「いくさば」はまだおんなじ意味だから、おんなじ漢字でかくのはおかしくないっていうひともいるだろう。でも、意味がちがうのにおんなじ漢字でかいてるのだってある。「ひとけ」と「にんき」なんかがそうだ。ことばも意味もちがうのに「人気」っていうおんなじ漢字でかいてる。漢字をつかってるかぎり、こういうバカげたことはなくなんないんだろうな。

2005.05.12 kakikomi

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