« クロノスとクロノス | トップページ | 滝沢秀明は漢字があんまりよめないとか… »

ラテン語の「ウァ」

いま東京国立博物館で「ベルリンの至宝展」をやってるけど、新聞の紹介記事に「ミネルウァの銀皿」っていうのがのってた。う~ん、新聞でもこれか……。「ウァ」っていうのはなんなんだ。

ラテン語の v は[w]の発音だったから、女神 Minerva (ギリシャ神話でいえばアテーナー)は「ミネルワ」ってことになる。ところがこれを「ミネルウァ」ってかいてるわけだ。こういうふうにラテン語の名まえに「ウァ」をつかってるのをよくみかけるんだけど、なんで「ワ」じゃないんだ?

ラテン語の v に「ヴ」をあててるのもよくあることだけど、まあ、のちにはこの発音になったわけで、時代によってはそれもいいだろう。もともと v が[w]の発音だってしられてなくて「ヴ」にしてたってこともあるのかも。それで、「ヴィ」とかかいてたのをなおして「ウィ」にするようになったとき、「ヴァ」のほうも「ワ」じゃなくて「ウァ」にしちゃったのかもしれない。でも、そうだとしたら、なんていうか、ずいぶん不注意なはなしだ。いまの日本語で「ウァ」なんていうかなづかいはどういう意味があるっていうんだろ。「ワ」と「ウァ」のよみかたがどうちがうのかおしえてもらいたい。それか、「ミネルヴァ」っていうのをみなれてるもんだから、「ミネルワ」じゃヘンな感じがして、「ミネルウァ」にしたのか……。

古典学者がこの「ウァ」をよくつかってるみたいだけど、このひとたちはラテン語の専門家ではあっても、日本語の専門家ってわけじゃない。だから、このひとたちの日本語のかきかたに権威があるってことにはならないとおもう。それを新聞もマネするなんて。もっとも、この展示会にかかわった専門家がこういうかきかたをしてて、展示会の表示として「ミネルウァの銀皿」になってるから、新聞もそのまんまつかっただけなのかもしれないけど。

それにしても、特定の分野の専門家っていうのは どうしてこういうおかしなことをするんだろ。

アテーナー:アテナ。 ミネルワ:ミネルヴァ。

2005.05.11 kakikomi; 200.03.29 kakikae

|

« クロノスとクロノス | トップページ | 滝沢秀明は漢字があんまりよめないとか… »

コメント

ごぶさたしております。

■なかなか ひろがらないとは おもいますが、「わゐうゑを」「ワヰウヱヲ」を復活させるといいとおもうんだが。■ついでにいえば、[V]の転写は、それに、「゛」をうつと。

投稿: ハラナ・タカマサ | 2005.10.08 15:05

おひさしぶりです。

助詞専用の「を」は発音としては「ウォ」をあらわしているわけではないので、その点からいって、「ウォ」に「ヲ」をつかうのはどうなんでしょう。

投稿: yumiya | 2005.10.09 18:52

この記事へのコメントは終了しました。

« クロノスとクロノス | トップページ | 滝沢秀明は漢字があんまりよめないとか… »