« 日本語の複合動詞 | トップページ | 金剛ニェムマって? »

京の通り名の歌

京都の通りは碁盤の目みたいになってるってよくいわれるけど、この通りの名まえをおぼえるわらべ歌がある。南北の通り名歌は「丸竹夷[まるたけえびす]」で、東西の通り名のほうは「寺御幸[てらごこ]」っていうらしいけど、それぞれ歌詞の最初のとこがタイトルになってる。

「丸竹夷」は、

丸[まる]竹[たけ]夷[えびす]二[に]押[おし]御池[おいけ]
姉[あね]三[さん]六角[ろっかく]蛸[たこ]錦[にしき]
四[し]綾[あや]仏[ぶっ]高[たか]松[まつ]万[まん]五条[ごじょう]
雪駄[せった]ちゃらちゃら魚棚[うおのたな]
六条[ろくじょう]三哲[さんてつ]とおりすぎ
七条[ひっちょう]こえれば八[はっ]九条[くじょう]
十条[じゅうじょう]東寺[とうじ]でとどめさす

「寺御幸」は、

寺[てら]御幸[ごこ]麩屋[ふや]富[とみ]柳[やなぎ]堺[さかい]
高[たか]間[あい]東[ひがし]車屋町[くるまやちょう]
烏[からす]両替[りょうがえ]室[むろ]衣[ころも]
新町[しんまち]釜座[かまんざ]西[にし]小川[おがわ]
油[あぶら]醒井[さめがい]で堀川[ほりかわ]の水
葭屋[よしや]猪[いの]黒[くろ]大宮[おおみや]へ
松[まつ]日暮[ひぐらし]に智恵光院[ちえこういん]
浄福[じょうふく]千本[せんぼん]さては西陣[にしじん]

このなかで、「丸竹夷」の歌詞の「七条こえれば八九条」ってとこは、ふつうに「しちじょう こえれば はち くじょう」ってうたってることもあるかもしれないけど、上にかいたとおりに「ひっちょう こえれば はっくじょう」ってうたうのがたぶんもともとのよみかたなんだろう。「はっくじょう」のほうはいいとして、「ひっちょう」のとこがおもしろい。

東京弁だと「ひ」が「し」になったりするけど、関西弁は逆に「し」が「ひ」になって、「質屋」の看板で「ひちや」なんてかいてあるのもあるらしい。このわらべ歌で「しちじょう」が「ひっちょう」になってるのも、いかにも関西の発音だ。

2005.07.05 kakikomi

|

« 日本語の複合動詞 | トップページ | 金剛ニェムマって? »