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エルサレムの聖墳墓教会

2006年9月23日にNHKで放送した「探検ロマン世界遺産」スペシャルは「エルサレム・34億人の聖都」だった。

エルサレムにある聖墳墓[せいふんぼ]教会は、キリストがはりつけにされたゴルゴタの丘と、キリストの遺体がいったんおかれた石と、キリストの墓の上にたってる教会で、そのなかには、キリストの墓だった洞穴の上にちいさな聖堂がたってる。その聖堂のなかのキリストの墓はテレビ初公開で、キリストの遺体がおいてあったっていう石のヨコに祭壇みたいなのがあって、そこにかかってる布には文字がかいてあった。

その文字はタテがき2行のギリシャ語で「ΧΡΙΣΤΟΣ ΑΝΕΣΤΗ」。よみかたは、古典式なら[kiːstós anéstɛː クリーストス アネステー]、現代語式なら[xriˈstos aˈnesti フリストス アネスティ]。意味は「キリストは復活した」。小文字をまぜてかくなら Χριστὸς ἀνέστηΧριστός は「キリストが」(男性・単数・主格)、ἀνέστη は「よみがえった」(ἀνίστημι [anístɛːmi アニステーミ]の直説法・第2アオリスト〔過去形の一種〕・3人称・単数)。

このことばはたしかギリシャの復活祭でみんながとなえる文句だったとおもう。番組のなかで、日本人の司祭が、ここはキリストの墓っていうより復活した場所なんだっていってたけど、この布のことばにもはっきりそれがあらわされてるってことだな。

ちなみに、この司祭はたぶんカトリックのひとで、外国人の巡礼者をまえにして いのりのことばをとなえてたけど、そのことばはラテン語だった。

2006.09.23 kakikomi; 2017.05.21 kakitasi

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