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「Aristotle」と「Aristoteles」

古代ギリシャの哲学者アリストテレースは英語で Aristotle [ˈæristɒtl̩ アリストトル]っていって、よくあるみたいなギリシャ語をラテン語にうつしたかたちのまんまじゃない。日本でもむかしは「アリストートル」なんていってたことがあるけど、それはこの英語がもとになってる。

でも、英語の文章のなかでラテン語のかたちの Aristoteles がでてくることもあることはある。っていっても、哲学者じゃなくて、月のクレーターの名まえだ(クレーター」)。もちろんアリストテレースの名まえをクレーターにつけたんだけど。で、ラテン語のかたちなのは学名だからで、英語としてはこれもやっぱり英語よみするはず。

ギリシャ語の Ἀριστοτέλης [aristotélɛːs アリストテレース]をラテン語にすると Aristoteles [アリストテレース]になる。発音のうえでおおきなちがいはアクセントの位置で、ギリシャ語のほうは「テ」にアクセントがあるけど、ラテン語のほうは「ト」にある。これを英語よみすると、アクセントの位置はラテン語のまんまだから英語でも「ト」にアクセントがあるけど、英語のばあいはさらに「ア」に第2アクセントがある。ってことで Aristoteles の英語よみは[ˌæriˈstɒtəliːz アリストタリーズ]になる(古代ギリシャの名まえの英語よみ」)。つまりクレーターの名まえのほうは英語でこういうわけだ。

ただし Aristotle を『ランダムハウス英和大辞典』でひくと、哲学者の名まえっていうののほかに、「月面北西部のクレーター」なんていうのもかいてあるから、学名じゃないにしても、Aristotle もクレーターの名まえとしてつかわれてはいるんだろう。

アリストテレース:アリストテレス。

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2006.11.20 kakikomi; 2009.05.05 kakinaosi

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