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現代ギリシャ語とスペイン語の発音

あくまでもたんなる印象なんだけど、どうも現代ギリシャ語とスペイン語の発音っていうのはちょっと共通点があるような感じがする。地中海のことばだから?なんておもわないでもないけど、それだったらイタリア語だってにてるはず。でも、そういうわけでもないから、地中海とは関係ないか…。

で、まずはアクセントがある母音。むかしのギリシャ語のアクセントは日本語みたいなたかさアクセントだったけど、現代ギリシャ語のアクセントはつよさアクセントになってて、アクセントがある母音はすこしながめに発音する。これが、イタリア語のアクセントがある母音ほどにはながくなんなくて、スペイン語ぐらいの感じ。つまり、アクセントがある母音ののびかたが現代ギリシャ語とスペイン語でにてるとおもう。

つぎに s の発音。現代ギリシャ語の σ [s]の発音をきくと、「ス」と「シュ」の中間みたいな感じにきこえることがおおい。スペイン語の s もそう。どっちも「ス」と「シュ」の区別がないことばだから、そんな感じなんだろう。イタリア語には「ス」と「シュ」の区別があるから、s の発音もそういう感じにはなってない。

それから、むかし有声閉鎖音だったものが有声摩擦音になってること。ギリシャ語の β γ δ はもともと閉鎖音(破裂音)の[b][ɡ][d]だったんだけど、現代語だと摩擦音の[v][ɣ][ð]になってる。スペイン語の b g d は、息の段落(発音のひとまとまり)のはじめか鼻音(順に[m][ŋ][n])のあとにくると閉鎖音[b][ɡ][d]で、それから[l]のあとの d も閉鎖音[d]だけど、それ以外のとこだと摩擦音[β][ɣ][ð]になるし、語尾の d はさらによわまって発音されないこともある。これはちゃんとは対応してないけど、有声閉鎖音だったものが現代ギリシャ語だとやわらげて発音されて摩擦音になるみたいに、スペイン語の有声閉鎖音もやわらげて発音される傾向があるとはいえるだろう。

2007.03.16 kakikomi; 2014.01.30 kakinaosi

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