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『LEXICON GRAECO-IAPONICUM/希和辞典』

日本語でひける古典ギリシャ語(古代ギリシャ語)の辞書っていえば、とりあえず、古川晴風編著『ギリシャ語辞典』(大学書林)しかない(新約聖書のギリシャ語辞典は、しってるのだけでも3つあるけど)。この辞書はけっこうおっきくて、A5版で1330ページ、背表紙は革装で、税ぬきで4万5000円する。

これがでたのは1989年なんだけど、それよりまえの1967年にでた自費出版の『LEXICON GRAECO-IAPONICUM/希和辞典』って辞書がある。南山大学・神言神学院のアウグスティン・シュタウプ(Augustin Staub)ってひとの編集で、「まえがき」にはこうかいてある。

 この辞典の目的は,編者が今までしばしば教場で経験したこと,すなわちわが国に適当な希和辞典がないため学生は希英・英和両辞典を併用して単語を引くことを余儀なくさせられ,多大の困難をおぼえているのを少しでも軽減するためである。
 このような限られた目的のため,取り敢えずタイプ印刷にて限定自費出版した次第である。それ故,今後公刊するまでには長年にわたつて改訂に心がけて行かねばならないのは自明であり,大方の忌憚なきご意見を切にお待ちしている。

ここで「今後公刊するまで」っていってるけど、その後どうなったんだろ。古川『ギリシャ語辞典』がでたから、この辞書の公刊のはなしはなくなったのかな。でも、辞書はいろいろあったほうがいいんだけどな。

手もとにある『LEXICON GRAECO-IAPONICUM/希和辞典』は第4版で、初版からどの程度なかみがかわったのか、このあと版をかさねたのかはわからない。古川『ギリシャ語辞典』はミョーにむずかしい訳語になってるとこがあるけど、その点じゃこっちのほうがわかりやすい気がする。ただ、用例はほとんどないし、残念なことに、母音のながさもかいてない(印刷の都合なんだろうけど)。動詞の不規則な変化形はみだし語になってる。単語の数はけっこうあるんじゃないかな。「まえがき」に収録単語の数のことはかいてないし、さすがにかぞえたこともないけど。全部で694ページ。付録として固有名詞辞典が40ページあって、それぞれの名まえにはごくごく簡単な説明がついてる。

いろんな外国語のちょっとした辞書には、単語帳に毛がはえたぐらいの感じのものもたくさんあるけど、そういうのにくらべたらずっと本格的な辞書なんだから、母音のながさをちゃんと表記して、そんなにたかくない値段でこの辞書が公刊されれば、日本語でひける辞書がひとつしかないっていう状態もなくなるし、おぎないあうとこもあって、いろいろメリットがあるとおもう。

[つけたし]
この辞書はその後公刊された。これについては「『シュタウブ希和辞典』」を参照。

関連記事
 ・『シュタウブ希和辞典』
 ・『シュタウブ ギリシア語文法』

2007.05.22 kakikomi; 2010.12.27 kakitasi

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