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ギリシャ数字、ローマ数字、アラビア数字、インド数字

このブログのアクセス解析をみると、けっこう「ギリシャ数字」とかで検索してるひとがいる。これがまえからちょっとふしぎだったんだけど、日本で生活しててギリシャ数字なんかにお目にかかることってあるのかなあ。ふつう目にするのは、漢数字と算用数字(アラビア数字)、それにローマ数字ぐらいだろう。

あるウェブページに、「時計の文字盤のギリシャ数字」とかかいてあるのを目にしたことがあるけど、ほかにも、数字の名まえがまちがってるのが目につく、なんてかいてあるサイトもあった。どうやら、ローマ数字のことを“ギリシャ数字”なんていってることがあるみたいだ。これなら「時計の文字盤」っていうのもわかる。

時計の文字盤にはアラビア数字(ふつうの数字)のほかにローマ数字がつかわれてることがおおい。つまり、

I II III IV V VI VII VIII IX X XI XII

ってやつだ。このなかには、とくにギリシャ文字だっていわなきゃいけないような文字はひとつもでてこない。「I」と「X」はギリシャ文字にもおんなじかたちのものがあるけど、「V」ははっきりギリシャ文字じゃない(おおむかしのふるいかたちはべつとして)。それでも、これが“ギリシャ数字”だなんておもわれてたりするわけだ。このまちがいは、HTMLの解説本にかいてあったことらしい。

ギリシャ数字には2種類ある。いまのギリシャでもつかわれることがあるアルファベット式(alphabetic →「アルファベット式ギリシャ数字」)と、それよりふるい かしら文字式(acrophonic →「かしら文字式ギリシャ数字」)のふたつで、このうち、かしら文字式のほうはローマ数字のやりかたににてる。ただし、ローマ数字は数詞のかしら文字をつかってるわけじゃない(結果的に「C」と「M」はかしら文字とおんなじになってるけど)。

アルファベット式のギリシャ数字で1から12までをかけばこうなる。

ab12
それから、かしら文字式のギリシャ文字の1から12まではつぎのとおり。
acro12
かしら文字式のふるいギリシャ数字をみて、これをローマ数字とまちがえることはあるかもしれない。でも、そもそも かしら文字式のギリシャ数字を目にすることなんかほとんどないだろう。ギリシャ語の入門書だって、でてくるのはアルファベット式のほうで、かしら文字式のほうは、でてきても、注のかたちでちょこっと説明してあるぐらいだ。

ところで、はなしのついでに、算用数字のこともかいておきたい。算用数字の特徴はゼロがあるってことだろう。つまり位どり式の数字ってことだ。これがローマ数字とも2種類のギリシャ数字ともおおきくちがうとこだ。この数字の起源はインドにあるから、ほんとはインド数字なんだけど、ヨーロッパにはアラビア経由ではいったから、アラビア数字なんていわれてる。

このアラビア数字の「0、1、2、3、4、…」っていうのは世界共通みたいだけど、実際には文字によってちがいがある。たとえば、デーバナーガリー文字(देवनागरी〔devanāgarī〕[デーヴァナーガリー]:サンスクリット語とかヒンディー語とかネパール語とかにつかわれてる)の数字は、0 から順に 9 まであげると、こういう文字だし(ちがう書体があるものは、それもその下にあげた)、

dn0-9
ベンガル文字の 0 から 9 は、
bgl0-9
それから、アラビア文字の 0 から 9 は、
arabic0-9
ってことになる。アラビア語には、ギリシャ語とかヘブライ語とおんなじようにアルファベット式の数字もあるけど、いわゆるアラビア数字(算用数字)はこういう文字になってる。


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