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「スクール」の語源

日本語の「スクール」の語源は英語の school だ。

……なんてはなしをしたいわけじゃなくて、英語の school の語源のことなんだけど、school の語源をたどってくと、もともとは「ひま」って意味だった。

英語の school のもとはラテン語の schola [スコラ]で、そのもとはギリシャ語の σχολή [skʰolɛ̌ː スコレー]だ。このギリシャ語の意味は「しないでいること、(あることから)解放されてること」つまり「ひま、余暇、余裕」ってことで、それから「ひまな時間におこなわれること」とくに「学問的な討論、講義、あつまり」のことをいうようになって、さらにそういうことがおこなわれる場所ってことで「学校」って意味にもなった。

このギリシャ語がラテン語の schola (講義、討議、学校、学派)になったわけだけど、ギリシャ語の女性名詞の語尾 ɛː]がラテン語の女性名詞の語尾 -a にかわってる。この schola はスコラ哲学の「スコラ」だ。

で、ラテン語の schola が変化して、イタリア語の scuola [スクォーラ]とかフランス語の école [エコール]になった。フランス語はずいぶんちがっちゃってるけど、子音の連続ではじまってる単語のばあい発音しやすいようにあたまに e がつく。それでまずは escole になったんだけど、そのうち s がとれていまの école になった。

こういうのとはちがって外来語としてラテン語からはいったものとしては、ドイツ語の Schule [シューレ]とか英語の school なんかがある。

いまのギリシャ語で σχολή [スホリ]っていうと、もともとの「ひま」って意味もあるけど、「学校、学派」って意味だ。ただし学校っていうのには σχολείο [スホリーオ]っていうのもあって、こっちのほうがふつうなのかな。σχολή [スホリ]のほうはおもに「(大学の)学部」とか「専門学校」につかわれてるみたいだ。

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2008.01.28 kakikomi; 2009.05.05 kakinaosi

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