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文法家のむすめのこども

『ギリシャ詞花集』のなかにこんな詩がある(9.489)。

γραμματικοῦ θυγάτηρ ἔτεκεν φιλότητι μιγεῖσα
 παιδίον ἀρσενικόν, θηλυκόν, οὐδέτερον.

ɡrammatikûː tʰyɡátɛːr étekem pʰilótɛːti miɡêːsa
 paidíon arsenikón tʰɛːlykón uːdéteron]

―∪∪|―∪∪|―∪∪|―∪∪|―∪∪|―∪
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文法家のむすめが愛をかわして産んだ
 こどもは男性、女性、中性。

韻律はエレゲイオン(古代ギリシャの韻律:エレゲイオン」)。ギリシャ語の名詞の性は男性・女性・中性の3つだから、文法家のむすめのこどもにも3つの性があったっていう、たわいのない内容で、とくにそれ以上の説明も必要ないだろう。文学的にはどうってことない詩だけど、『ギリシャ詞花集』にはこんなふうにそれなりにおもしろい詩がけっこうある。

『ギリシャ詞花集』:『ギリシャ詞華集』。

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2008.04.17 kakikomi; 2012.10.09 kakikae

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