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不規則動詞

英語の動詞の基本形は3つある。だから不規則動詞は3つの基本形をおぼえないといけない。たとえば come、came、come ってやつだけど、おんなじゲルマン語派のドイツ語でも動詞の基本形は3つだから、不規則動詞でおぼえなきゃいけないかたちはやっぱり3つある。come とおんなじ意味の動詞の例をあげると kommen、kam、gekommen [コメン、カーム、ゲコメン]で、まんなかの過去形の母音が o から a にかわってるのまで英語とおんなじだ(発音はちがうけど)。

ちなみに動詞の基本形はラテン語だと4つ、古典ギリシャ語(古代ギリシャ語)だと6つで、ちょっとおおくなる。

come、came、come みたいな変化と go、went、gone みたいな変化はどっちも不規則変化っていわれてるけど、じつはちがいがある。ドイツ語の文法だと不規則変化のことを強変化っていって、規則変化のことを弱変化っていうけど、これにならっていうと come、came、come は強変化で、ほんとの不規則っていうのとはちょっとちがう。この手の強変化は -ed をつける弱変化(規則変化)とちがって、たいてい語幹の母音がかわる。そのかわりかたにはいくつかパターンがあって、そのそれぞれにいちおうの規則がある。

こういうのに対してほんとの不規則変化っていえるのが go、went、gone だ。これは過去形がまったくちがうかたちになってる。went っていうのはもともと wend の過去形で、それが go の過去としてつかわれるようなったもんだから、go の変化形ってことになっただけで、要するに時制によってちがう動詞をつかってるのがほんとの不規則動詞の正体だ。

wend (すすむ、いく)は文語としてのこってる。過去形はふるいかたちとしては went だけど、これは go の過去形になっちゃったから、規則変化にならって wended っていうのができた。

ほんとの不規則動詞としてはほかに be がある。これなんかは現在形の人称変化からして不規則だ。

2008.04.09 kakikomi; 2010.12.27 kakitasi

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