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梵字とユニコード

いまんとこ(2008年7月)ユニコードには梵字[ぼんじ]がない。そのうち はいるってはなしはあるみたいだけど。

梵字はけっきょくはデーバナーガリー文字とおんなじで字体がちがうだけみたいなもんだから、キーボードのわりあてもデーバナーガリー文字とおんなじにして、結合文字のだしかただっておんなじにすればいい。だから、ただコードのわりあてさえできれば、あとは簡単なことだとおもうんだけど、そのコードのわりあてがまだない。

「今昔文字鏡」にはいちおう梵字がある。ただし、これは伝統的な「悉曇章[しったんしょう]」をもとにしてるみたいで、あんまりつかいものにならない。梵語(サンスクリット語)の文章を自由にかけないのはしょうがないとしても、せめてちょっとした真言[しんごん](マントラ)ぐらいにはつかえたらいいのに、「今昔文字鏡」の梵字はその程度のこともできない。

そもそも「悉曇章」ってやつがまたおかしなものだ。ただ機械的に結合文字をならべてくだけで、実際にはつかわれない文字がけっこうでてくる。その反面、そこらの真言でみかける文字がなかったりする。

もうちょっと正確にいうと、伝統的な悉曇章は十八章あるんだけど、最後の第十八章には、第十七章までにない結合文字が全部ふくまれることになってる。ってことは、たりない文字はないことになるけど、この章の結合文字がぜんぶのってる本はないみたいで、それなのに、第十七章までには実際にはない結合文字がごっそりでてきて、すごくムダなことになってる。

とりあえずデーバナーガリー文字のコードをつかって梵字のフォントをつくってるひともいるみたいで、ユニコードにはいるまでは、このやりかたがいちばんいいとはおもう。ユニコードにはいったあかつきには、デーバナーガリー文字とおんなじやりかたで文章がうてるようになってほしい。


つけたし

Unicode 8.0 には「Siddham」っていう名前でとうとう梵字がはいった! Siddham っていうのはもちろん梵字の別名「悉曇[しったん]」のことだ。

デーバナーガリー:デーヴァナーガリー。

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2008.07.22 kakikomi; 2015.11.26 kakitasi

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