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「こんなステキなにっぽんが」

NHK 教育 に 「こんなステキなにっぽんが」 って いう 番組 が ある。

こんなステキなにっぽんがその タイトル の 文字 が まず は 「こんな」 「ステキな」 「にっぽんが」 って いう ふう に みっつ に わかれて この 順 に でて くる。 文字 その もの は 風景 の 映像 を 背景 に して でて くる から、 この 画像 みたい に 背景 が なん か の いろ 一色 に なってる わけ じゃ ない ん だ けど、 それ は それ と して、 その タイトル 文字 が 3 色 に いろわけ されてた。

その わけかた が ちょっと おもしろい。 「ステキ」 が きいろ で、 「にっぽん」 が あか で、 のこり は しろ。 これ を みる と まる で 単語 で わけてる みたい だ。 この タイトル 文字 を つくった ひと が その こと を 意識 して なかった と すれば、 自然 に かんじられる ことば の きれめ で わけた ん だろう。

まず 最初 に みっつ に わかれて タイトル が でて くる って いった けど、 その みっつ 「こんな」 「ステキな」 「にっぽんが」 は 国文法 の ほう で いう 文節 だ。 ことば を わける と すれば まず は 文節 に わける の が かんたん で、 「ネ」 が はいる とこ が 文節 の きれめ だ って よく いわれる。 これ で いう と 「こんなネ、ステキなネ、にっぽんがネ」 って いえる から そこ で 文節 に わけられる。

さら に 文節 より こまかく わける と なる と、 今度 は 単語 に わける こと に なる。 わかり やすい の は みっつめ の 文節 で、 「にっぽんが」 が あか と しろ に ぬりわけられてる みたい に、 単語 と して は 「にっぽん」 と 「が」 に わけられる。

その まえ の 「ステキな」 も とくべつ 理屈 を いわなきゃ 問題 は ない か も しれない。 もともと かたかな と ひらがな で かいて ある ぐらい だ から、 「ステキ」 と 「な」 に わかれてる 感覚 が ある ん だろう (「素敵な」 って いう の の 漢字 の とこ を かたかな に した だけ か も しれない けど)。 ところ が 学校 で ならう 国文法 じゃ 「ステキな」 全体 で 形容 動詞 だ なんて いってる。

形容 動詞 に ついて は 「いわゆる形容動詞について」 に かいた けど、 形容 動詞 を みとめない 文法 も ある。 「わかちがきのための単語のみわけかた」 に かいた こと から いって も 形容 動詞 なんて もの を たてる 必要 は ない し、 単語 と して は 「ステキ」 と 「な」 の ふたつ に わかれてる。 国語 辞典 の みだし語 だって 「すてきな」 じゃ なくて 「すてき」 だ。 「ステキ」 と 「な」 を かたかな と ひらがな に わけて かいてたり、 いろわけ してたり する みたい に、 この ふたつ に わかれてる って いう の は 自然 な 感覚 な ん じゃ ない か な。

「ステキな」 を ふたつ に わけてる の と は 逆に、 「こんな」 を わけて ない の も なかなか おもしろい と おもった。 単語 式 の わかちがき の 説明 で、 まちがえて 「こんな」 を 「こん」 と 「な」 に わけない よう に って よく 注意 が かいて ある。 こう いう まちがい が おこり やすい の は、 国文法 で いう 形容 動詞 の 連体形 が 「ステキな」 みたい に 「な」 で おわってて、 単語 式 だ と その 「な」 を きりはなす から だ。 だ から ほか の 「な」 も きりはなしたく なる。 でも きりはなせない ことば が いくつ か あって、 「こんな」 も その ひとつ だ。 「ステキな」 の ばあい 「ステキ」 だけ で も 独立 して つかわれる けど、 「こん」 なんて いう の は ない から だ。 「な」 を きりはなせない もの と して は ほか に 「そんな」 「あんな」 「どんな」 「おおきな」 「ちいさな」 「いろんな」 「おかしな」 なんて いう の が ある。

タイトル 文字 を つくった ひと が こう いう こと を かんがえて なかった と して の はなし だ けど、 「こんな」 を ふたつ に わけない の も、 やっぱり 自然 の 感覚 な ん じゃ ない か な。 単語 式 のわかちがき で 「こん」 と 「な」 に わけない って いう の は そう いう 感覚 と も あってる ん だ と おもう。

わかちがき:分かち書き、分ち書き。

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 ・わかちがきのための単語のみわけかた
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2008.09.25 kakikomi; 2012.10.02 kakikae

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