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野口英世像のラテン語

上野公園っていうと西郷隆盛の銅像が有名だけど、国立科学博物館と噴水のあいだの林のなかに野口英世の銅像もある。

こないだ ついでにこの銅像をみにいったら、石の台座にラテン語の文章がきざみこまれてるのをみつけた。

PRO BONO HUMANI GENERIS

この PRO BONO HUMANI GENERIS は古典式でよむと[プロー ボノー フーマーニー ゲネリス]で、横にある日本語と英語の説明がきには「人類の幸福のために」「For the Good of Humankind」って訳してあった。

単語の説明をすると、prō は「~のために」っていう奪格支配の前置詞。bonō は中性名詞 bonum [ボヌム](いいこと、いいもの、利益、幸福)の単数・奪格。hūmānī は形容詞 hūmānus [フーマーヌス](人間の、人間的な)の単数・属格で、つぎの generis に一致。generis は中性名詞 genus [ゲヌス]」種族、うまれ)の単数・属格。

このことばはロックフェラー大学の標語だとかいうはなしで、この大学のサイトをみると、大学名の下に Science for the benefit of humanity ってかいてある。このラテン語版が Scientia Pro bono humani generis で、そのまんま訳せば「人類の幸福[利益]のための科学」ってことだろう。Pro の P が大文字になってたりするとこからみると、もともとは Pro bono humani generis だけだったのが、あとから Scientia [スキエンティア]がつけられたのかもしれない。

ロックフェラー大学の前身はロックフェラー医学研究センターで、野口英世はそこで研究してたことがあった。ロックフェラー大学の図書館のいり口のとこには野口英世の胸像があるらしい。

2009.10.21 kakikomi

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