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国会図書館のギリシャ語

国立国会図書館のカウンターのうえのほうにはギリシャ語の文章がきざまれてる。

Η ΑΛΗΘΕΙΑ ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕΙ ΥΜΑΣ

このことはけっこうあっちこっちの本にもでてくるはなしだから、いまさらって感じかもしれないけど、とりあえず はなしをすすめると、この文章の でどころは新約聖書の『ヨハネによる福音書』第8章第32節で、小文字をつかってかきなおして、古典式の発音と新共同訳の翻訳文をつければ、こうなる。

ἡ ἀλήθεια ἐλευθερώσει ὑμᾶς.

[hɛːalɛ̌ːtʰeːa eleutʰerɔ̌ːseː hyːːs]

真理はあなたたちを自由にする。

それにしても、国会図書館になんで福音書の文章なんだろ。…といいつつ、参考までに、この前後の文章を新共同訳であげておこう。

31イエスは、御自分を信じたユダヤ人たちに言われた。「わたしの言葉にとどまるならば、あなたたちは本当にわたしの弟子である。32あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。」33すると、彼らは言った。「わたしたちはアブラハムの子孫です。今までだれかの奴隷になったことはありません。『あなたたちは自由になる』とどうして言われるのですか。」34イエスはお答えになった。「はっきり言っておく。罪を犯す者はだれでも罪の奴隷である。35奴隷は家にいつまでもいるわけにはいかないが、子はいつまでもいる。36だから、もし子があなたたちを自由にすれば、あなたたちは本当に自由になる。37あなたたちがアブラハムの子孫だということは、分かっている。だが、あなたたちはわたしを殺そうとしている。わたしの言葉を受け入れないからである。38わたしは父のもとで見たことを話している。ところが、あなたたちは父から聞いたことを行っている。」
(『ヨハネによる福音書』第8章第31節~第38節)

国会図書館にこのことばをつかうことにしたひとが、この内容をいいたくてそうしたわけじゃないだろうとはおもうんだけど、だったら、なにをいいたかったんだろ。図書館でしらべものをして、「真理」っていうか「ほんとのこと」をしれば、それで自由になれる、ぐらいのことなのかな。

2009.12.24 kakikomi; 2010.09.13 kakinaosi

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