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ギリシャ語タイプライターのキーボード配列

ずいぶんまえにギリシャ語のタイプライターをみたことがある。そのときキーの配列をおぼえようとおもって、キーボードのメモをとったんだけど、それはこういうものだった(「「ギリシャ語 Polytonic」のキーボード配列」にあわせて、シフトとそうじゃないのに わけた。シフト・キーとかは省略。桃色のキーはたぶんデッドキーだとおもわれるとこ)。

●そのまま

Greek typewriter key1

●Shift

Greek typewriter key2

いろいろおもしろいとこがあるんだけど、まず数字のゼロがない。これはオミクロン「Ο」で代用するんだろう。ラテン文字(ローマ字)は、大文字でギリシャ文字とちがってるのだけべつのキーがわりあてられてて、おんなじものは大文字のギリシャ文字で代用するようになってるけど、要するにラテン文字は大文字しかうてない。

それにしても、句読点がちょっとふしぎだ。ギリシャ語の疑問符「;」(英語のセミコロンとおんなじ)がなくて、ギリシャ語に必要ない英語のコロン「:」がある。それにギリシャ語のコロン「·」もない。タイプライターには文字を半分上下にずらしてうつっていう機能があったから、これをつかって、ピリオドを上にずらしてコロンのかわりにしたみたいだ。でも、疑問符のほうはどうしたんだろ。英語のコロンにさらにコンマをかさねうちしたのかな。

このタイプライターには1982年に廃止された記号がある(つまりそれ以前の機械なんだろう)。それも単独の記号「᾿」「」「」「」だけじゃなくて、気息記号とアクセント記号をくみあわせた「」「」「」「」のキーもある。

それでも重アクセント記号「」とそのくみあわせのキーはない。1982年よりまえでも、重アクセントをつかわないやりかたがあったから、それにあわせたものなんだろう。

で、「「ギリシャ語 Polytonic」のキーボード配列」のページで説明してる Windows の「ギリシャ語 polytonic」の配列とくらべてみると、まずアルファベットのキーがおんなじなのがわかる。それから、記号のほうだけど、もともとタイプライターにない記号はべつとして、タイプライターにある桃色のキーとパソコンのキーをくらべてみると、数字の右側にある記号「」「」にちがいがある。これは、タイプライターにはゼロがないけど、パソコンにはゼロのキーがあるから、そのために記号のキーが右にひとつずれたってことなんだろう。それに、タイプライターで9のすぐ右にあったハイフンも、やっぱり右にひとつずれて、ゼロの右になってる。ただし、ハイフンはほかの記号とちがって、そのあとにスペースキーをおす必要があるけど(polytonic キーボードの「そのまま&スペースキー」のとこにある)。

こうしてみると、アルファベットの配列だけじゃなくて、タイプライターにあったデッドキーの記号の位置も基本的にはそのまんまうけつがれてるのがわかる。あたりまえといえば、あたりまえだけど。

関連記事
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2010.04.21 kakikomi; 2010.04.23 kakinaosi

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