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ひらがなタイプライターのキーボード配列

前々回ギリシャ語のタイプライターのことをかいて、パソコンのキーボード配列とくらべてみたけど、こんどは日本語のキーボードについてもおんなじことをやってみようとおもう。

日本語のキーボードっていっても、ローマ字入力のばあいは、かなキーっていうか、ひらがなの配列は関係ないかもしれないけど、ここでとりあげるのは そのかなキーのほうで、この配列は、ギリシャ語とおんなじように基本的にはタイプライターの配列をひきついでる。

つぎの図は、44キーのタイプライターのひらがな専用配列と指の分担をしめしたものだ(クリックで拡大)。

ひらがなタイプライター キーボード配列

この図を手もとのキーボードとくらべてみてほしいんだけど、おおきなちがいはいちばん下の段にある。ちいさい「っ」はタイプライターもパソコンもシフトのとこにあるけど、タイプライターのそれ以外のシフトの文字はパソコンだとちがうキーにあてられてる。なるべくシフトをつかわないようにしたみたいで、シフトは「を」をのぞいて、ちいさいひらがなだけだ。その「を」はタイプライターだとシフトじゃなくて、いちばん下の段にあったのに、パソコンだといちばん上の段のシフトになってるけど、これがどうしてなのかはわからない。わ行のかなだけまとめちゃったってことなのか。

あとは、記号の配列がほとんど全部ちがうわけだけど、パソコンのほうは英語のキーボードの記号の配列にあわせたんだろう。句読点も、シフトになっちゃうのに英語のコンマとピリオドの位置になってる。

そんななかで、タイプライターの配列をいちおうひきついでるっていえるのは濁点と半濁点だ。タイプライターの濁点と半濁点は「ら」の右にあって、そのまんまだと濁点で、シフトで半濁点になる。さらに右にあるのは半濁点じゃなくて句点つまり文章のおわりのマルだ(シフトのほうはピリオド)。パソコンだと「ら」の右には「せ」があるから、そのぶん濁点が右にずれて、さらにその右に半濁点をあてた。半濁点が濁点のキーのシフトじゃないのは、ひらがなの配列とおんなじようになるべくシフトをつかわないようにしたってことなんだろう。タイプライターのばあい、濁点と半濁点はデッド・キーになるから、おんなじキーにしといたほうが都合がよかったんだけど、パソコンのばあいはその必要がない。

タイプライターの配列でちょっとふしぎなのは、「れ」の右のコンマがシフトもふくめてふたつあることだ。なんでこんなムダなことをやってるのかっていうと、数字のキーと関係があるんだとおもう。数字はぜんぶシフトだから、たとえば表みたいなものにつづけて数字をうちこむときは、いちいちシフト・キーをおさないで、シフト・ロック・キー(パソコンだとたいてい「Caps Lock」ってかいてある)をつかってシフトを固定すると便利になる。そのとき、位をくぎるコンマもシフトのまんまうてるように、シフトのほうにもコンマがあるんだろう。

ただ、そういうことなら、マルとピリオドのキーみたいに、シフトじゃないほうはコンマじゃなくて日本語のテン(読点)にすりゃいいとおもうんだけど、ヨコがきのばあい、マルはつかっても、テンはつかわないでコンマにするなんていうのがよくあるから、タイプライターでもそうなってたみたいだ。

ちなみに、黒いキーはガイド・キーとかいって、ホーム・ポジジョンつまり基本の姿勢で指をのせる位置をしめしてる。パソコンのキーボードだと、人さし指がのる「は」と「ま」にたいていちいさいでっぱりがついてるけど、これもおんなじようにホーム・ポジションをしめしてて、キーボードをみなくても指でさわって位置がわかるようになってる。

どの指でうつかっていうのも図にかいてあるけど、これはタッチ・メソッドとかブラインド・タッチとかいって、キーをみないで能率よくうつための指のつかいかたで、これはもちろんそのまんまパソコンでもつかえる。

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2010.04.25 kakikomi

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