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グリコとグリコーゲン

江崎 グリコ の ロゴ マーク を みる と、 グリコ の つづり は Glico だ。 グリコ って いう なまえ は グリコーゲン から とった らしい ん だ けど、 これ だ と グリコーゲン の つづり glycogen と は ちがってる。

でも もともと は そう じゃ なかった みたい で、 有名 な ゴールイン マーク を みて みる と、 この マーク は すこし ずつ かわって きてる ん だ けど、 1922 年 の いちばん 最初 の 絵 だ と ランニング シャツ に は カタカナ の グリコ の うえ に ちいさく GLYCO って かいて ある。 つまり はじめ は この つづり だった わけ で、 glycogen から とった その まんま だ。

これ が 1945 年 の 3 代め の マーク に なる と 表記 が ローマ字 の GURIKO に なって、 その あと 1953 年 の 4 代め の マーク から は よこ文字 が なく なった。 さら に 1971 年 の 創立 50 周年 に リニューアル した 6 代め の マーク は ランナー の まわり に 英語 の 文章 が はいって、 そこ に は GLICO の 文字 が みえる。 50 周年 って こと で、 この とき 会社名 の つづり を かえて Glico に した の か な。 ちなみ に いま の 7 代め の マーク は 英語 の 文章 が かわってて GLICO の 文字 は はいって ない。

ところ で glycogen って いう つづり を みる と、 途中 に y が ある こと から して いか に も ギリシャ語 起源 だ。 分解 すれば glyco- と -gen で、 どっち も ギリシャ語 から とられてる。

glyco- は 複合語 の かたち で、 ギリシャ 文字 で かけば γλυκο- に なる。 単語 と して は γλυκύςɡlykýs グリュキュス] (あまい) って いう 形容詞 で、 γλυκο- の かたち は ギリシャ語 その もの と して も 複合語 に つかわれる。

これ に -gen を つけて 科学 用語 と して 「糖 を うみだす もの」 って いう 意味 の ことば を つくった わけ だ けど (最初 は フランス語 で glycogène)、 -gen の つかいかた は あく まで も いま の 科学 用語 で、 ギリシャ語 と して は おかしい。

-gen (-gène) の もと は ギリシャ語 の -γενήςɡenɛ̌ːs ゲネース] で、 これ は 「… から うまれた」 って いう 意味 だ。 たとえば διογενής [dioɡenɛ̌ːs ディオゲネース] (ゼウス から うまれた) って いう 形容詞 が ある。 科学 用語 の -gen で この 意味 の もの も ある こと は ある。

「… を うみだす」 って いう 意味 なら -γόνοςɡónos ゴノス] って いう の が あって (アクセント が ちがう と 意味 が 逆 に なって -γενής と おんなじ 意味 に なっちゃう ん だ けど)、 ギリシャ語 と して は こっち じゃ ない と おかしい から、 グリコーゲン の こと を いま の ギリシャ語 で γλυκογόνο [ɣlikɔˈɣɔnɔ グリコゴーノ] って いってる (中性 名詞 の かたち)。

2013.04.13 kakikomi

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