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エス・エスからできてるエスツェット(つづき)

1882 年 に ベルリン で 出版 された ローマン 書体 の 本 を みてたら、 エスツェット (ß) の かわり に 結合 文字 じゃ ない ſs (ながい エス と まるい エス) が つかわれてた。 で、 おんなじ ころ の ほか の ローマン 書体 の 本 も みて みる と、 エスツェット を つかって なくて ぜんぶ ss に なってる の も ある。

そこ で しらべて みる と、 ローマン 書体 の エスツェット は そんな に 歴史 が ある わけ じゃ なかった。 ドイツ語圏 で ローマン 書体 の 本 が ふえて きた もん だ から、 19 世紀 後半 に なって ローマン 書体 の エスツェット を どう に か しよう って こと で、 いろいろ 提案 が あった なか で、 20 世紀 に はいって こう いう かたち の エスツェット が 主流 に なった。

ただし 完全 に これ だけ に なった わけ じゃ なくて、 ちがう デザイン の エスツェット も いろんな とこ で みかける。

この エスツェット が つかわれる よう に なる まで は、 ローマン 書体 の 本 に は エスツェット の かわり に ss か ſs が つかわれてた。 最初 に ふれた 本 も そう いう こと だった ん だ な。

ところ で この ローマン 書体 の エスツェット が できる より けっこう まえ に イタリック体 の 一種 の 「エスツェット」 が フランス語 と ラテン語 で つかわれてた って いう の を まえ に かいた けど (丸いアール、3種類のエス、ドイツ語以外のエスツェット」)、 これ は イタリア語 に も でて くる。

この 「エスツェット」 は 17 世紀 まで つかわれてた。 かたち から して、 これ は ながい エス と ゼッド (ドイツ語 で ツェット) の 結合 文字 じゃ なくて、 ながい エス と まるい エス の 結合 文字 な の か も しれない って こと を この まえ かいた けど (エス・エスからできてるエスツェット」)、 やっぱり そう だった。

この イタリック体 の ふるい 「エスツェット」 と あたらしく できた ローマン体 の エスツェット の 関係 に ついて は いろんな 説 が あって、 はっきり して ない。 だ から イタリック体 の 「エスツェット」 が ſs の 結合 文字 な の は いい と して、 ローマン体 の 代表 てき な エスツェット ß まで ſs の 結合 文字 だ って 説明 する の は ちがう と おもう。

ß の かたち から みて、 これ は ながい エス と まるい エス を つなげた ん じゃ なくて、 フラクトゥーア の エスツェット と おんなじ よう に ながい エス と しっぽ つき の ゼッド (ʒ) を くっつけた もの だろう (くっつけかた は フラクトゥーア と は ちがう けど)。 ſs の 結合 文字 って いえる の は、 この まえ 最初 に とりあげた べつ の デザイン の エスツェット の ほう だ。

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2013.11.26 kakikomi

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