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英語のあたらしい発音記号

たとえば cat の母音は発音記号の /æ/ であらわされる。これはアメリカ英語(GA)だと[エア]みたいなほとんど二重母音って感じの発音だけど、イギリス英語(RP)の発音だと[ア]にちかい。それでも大抵の辞書はアメリカとイギリスの発音を区別しないでどっちも /æ/ であらわしてる。

それが、イギリスの発音を /a/ であらわしてるのをネットでみつけた。

このサイトで、DICTIONARY (US) じゃなくて DICTIONARY のほうをみると(デフォルトでこれになってるとおもうけど)、/æ/ のかわりに /a/ がつかわれてる。

そこらの辞書で /a/ は /aɪ/ っていう二重母音につかわれてきたけど、このサイトだとこの二重母音は /ʌɪ/ になってて、これもよくある辞書とはちがってる。

そもそも /æ/ と /aɪ/ のひとつめの母音 /a/ がちがう記号になってるように、このふたつの母音はちがう母音だから、この辞書でも当然ちがう記号になるわけだ。/æ/ を /a/ にしたら /aɪ/ だってそのまんまってわけにはいかないだろう。それに /aɪ/ のイギリス人の発音で[オイ]にちかい感じのがあるけど(RP じゃないとおもうけど)、この /ʌɪ/ も /aɪ/ よりは[オイ]にちかい感じの記号だ。

もうひとつ、よくある発音記号とちがってるのがある。それは air の発音で、これは[エア]っていう二重母音なわけだけど、最近のイギリスの発音だと[エー]っていうながい母音になってきてて、このサイトはそのとおり /ɛː/ にしてる。

おんなじように ear の発音も、[イア]じゃなくて[イー]になってきてるらしいけど、こっちは /ɪː/ にはしてなくて /ɪə/ のまんまだ。[エー]ほどには[イー]はひろまってないってことなんだろうな。

2018.03.19 kakikomi

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