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新元号の出典が国書っていっても…

「令和」に決まった次の元号の出典が『万葉集』だったのはちょっと意外だった。出典には日本の古典も候補にあがってたわけだけど、あるとしたら『日本書紀』とかの歴史書あたりかななんて思ってたもんだから。

ただ、いくら『万葉集』っていっても、出典になったとこは『万葉集』の歌の部分じゃなくで、あくまで序文なわけで、この序文はのちの歌集の詞書きとはちがって、日本語じゃなくて漢文だ。しょせんは漢文が出典なわけで、中国の古典からとったのとあんまりかわりがないような…。

それに、出典になった「初春令月、気淑風和」(『万葉集』巻第五「太宰帥大伴卿宅宴梅花歌卅二首并序」)のとこは、手もとにある『万葉集』の注によると、王羲之の「蘭亭集序」を参考にしてるらしい。

だからって、いいとか悪いとかってことじゃないんだけど、『万葉集』の歌の部分じゃなくて序文だから、それほど『万葉集』が出典なんてもんでもない気がするし、国書っていっても漢文の部分だから、それほど日本のものをもとにしたってほどのことでもない感じがする。

あたらしい元号はもともと漢字2文字ってことで、それも音読みだから、和製漢語っていえると思うけど、漢字をとってくるとしたら、そりゃ『源氏物語』とかそういう和文のものじゃなくて、日本人が書いたものにしても漢文にはなるんだろうけどね。ただ、全部漢文の『日本書紀』みたいなもんじゃなくて、基本は日本語の歌をあつめたものってとこでは、日本色が出てるってとこなのかな。

2019.04.01 kakikomi

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